【トレラン・ジェルの補給】内臓とエナジージェルと過去の失敗
トレイルランニングを始めて4年目のシーズン。成績も徐々にではあるけど、上がってきている中で、もちろんトレーニングや食事生活、睡眠に至るまで、可能な限り身体と対話をしながらいろいろ変えてきた。
成績が上がったのは、もちろん日々の生活はもちろんあるものの、その中でも大きく変わったことは「レース中にジェルを補給すること」かな、と思う。ここでは、トレイルの「過去の失敗」と、そこでの学び、そして「なぜジェルが大切か」を簡単にまとめたいと思う。(以下は最近大好きなジェルたちセット)
◯過去の失敗について
①「無補給でハンガーノック事件」@2015年(トレラン歴1年目)
トレイルランニングのレースに初めて出場したのは「NESチャンピオンシップ」のファイナリストを目指して出場した、東丹沢宮ノ瀬レース32.1km (D+1,116m)のレース。
水分は給水所で取るけど、レース中にまさか「お腹がすく」なんて思ったこともない(※運動する時はご飯を食べたら吐くって小学校の時習った)から、何も食わずで、2時間ぐらいランニングスタイルで走る。今思えばあたり前だけど、完全にその頃には身体は枯渇状態になり、何も力が入らず「ハンガーノック状態」へ。フラッフラの状態で、なんとか給水所に辿りついて、そこにあったバナナをとにかくむさぼり、休んでエネルギーに変わった段階で復活して走ってゴール。この頃に初めて「あ、補給大切」ということを学ぶ。
②「刺激物でハンガーノック事件」@2016年(トレラン歴2年目)
トレイルのレースに出場をして「なんだかジェルというものがあるらしい」と学ぶものの、初めて食べる人にはわかると思うけど「気持ち悪い」という最初の感想。あと「単価が高い」。慣れないため、トレイル3年生くらいまでは基本リアルフードでレース中は対応していました。(韓国のUTMJでのレース道具。ジェルは謎の3つ。笑)
初めての韓国のレースでは、エイドでよく出るヌードルはなぜか刺激物の王道「辛ラーメン」。当時何も考えずに、周りに合わせて「辛い辛い」と言いながら食べたけれども、レース復帰した時、「刺激物」が「内臓を刺激」してエイドを出て30分くらいで嘔吐。そのあと、全然何を食べても受け付けることができず、フラッフラでなんとかゴール。(最後の15kmに6時間。笑)ここから、ジェルに慣れ無いけど、試しながら徐々に活用方法を学んでいきました。
◯そもそも「ジェル」ってなぜ良いか?
完全に他のランナーからの受け売りの言葉だけど、一言でいうと、ジェル=「ハイオクガソリン」という言葉が的確かと思う。一般的に消化時間の目安は同じカロリーでも以下のとおり。
・おにぎりやパンなどの固形物 最低1時間半以上
・ジェル 15分
要は、摂取してから早い時間でエネルギーに変わり、かつリアルフードに比べて固形物ではないためアップダウンの時の「胃の揺さぶり」がほとんど無いため、「内臓疲労」が極端に少ない。また、物によってはナトリウムやマグネシウム、カフェインなども入っているため、エネルギー不足だけではなく「ナトリウム不足」や「眠気」も防ぐことができる。(※摂取方法は考える必要があるけれども)
最初は「絶対これだけでお腹空くだろうなぁ」しか思わなかったけれども、実際のレースではジェルを1時間弱で定期的に入れておき、エイドで少しつまむ程度。で、9時間弱のレースも全然自身をマネージすることができた。
お腹が空く、ということは「エネルギー」が不足しているのではなく「脳がそう判断している」ということ。言い換えると「お腹が満たされる」とは「エネルギー変換まで完了」してるのではなく「脳がそう思っている」だけで、実際は身体は全然準備できていないかもしれない、ということにもなる。トレイルランニング歴4年目にして、そこはすごく学びになったし、これからも非常に大切なレースの仲間の一つとしてお世話になるものだと思う。
◯まとめ
レースのジェル補給の目的を一言でいうと「身体のエンプティー状態を防ぐため」ということだと個人的には思う。これからトレイルランニングに挑戦する人がいるのであれば、過去の自分みたいに「遠足」のようなスタンスでチャレンジするのではなく、30kmぐらいのミドルでもしっかりとジェルという「良質なガソリン」をベースで持っておいて、エイドで胃に負担がかからないレベルでのリアルフードを楽しんでもらえたら、ハンガーノックにならずに楽しくトレイルランニングができると思う。
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