【Google トレンド】トレランのWEB検索の動向を分析してみた
ランニングブームのベースがあり、トレイルランニングのブームが始まったここ数年。広告の仕事もしていたから、興味本位で「トレイルランニング」について「WEB検索」をツールを使って分析していると、案外見えてくるものがあるので調べてみました。
・今回使ったもの「Googleトレンド」
Google Trendsは、「ある単語がGoogleでどれだけ検索されているか」というトレンドをグラフで見ることができるツール。「いつ」「どこで」「どのくらいのボリュームが」調べられられているか?ということを調べることができるツール。(しかも無料)
今回は、「そもそものトレランのトレンド」「大会の検索(UTMF・大会ごとの比較)」について、競技者としての観点も含めて考察をしてみたいと思う。
①そもそものトレランのトレンドについて
過去、約15年の検索を分析してみると、マラソンブーム→トレイルランニングブームで大会も右肩上がりに増えていることから比例しているかと思いきや、2013年をピークに案外ここ5年は検索ボリューム自体が少ないのかな?という印象。
もちろん、内部要因としては「トレラン」のブームがひと段落したこともあるかと思うけど、背景として「トレイルランニング」という言葉自体の認知が進み、そもそもこのキーワードを検索が少なくなったことがあるかと。また検索のパターンが例えば「トレイルランニング 大会」のように「トレイルランニング」+「◯◯」と「トレランってなんだろう?」から具体的な検索ニーズに検索トレンドが変化してきたこともあるのかな?と思う。
ただ、「シューズ」と「大会」の検索ボリュームの乖離(検索ボリュームは1/3くらい)は、今これだけ大会が増えているのに、、、と思うと気になるところ。今後、大会の定員割れなど起きなければ良いなって思う。
・大会の検索(UTMF・大会ごとの比較)について
2018年4月下旬に開催されたUTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)、日本で世界的に一番有名なレースを分析(過去1年の検索トレンド)。
このグラフのみでしかないけど、大会開催前1ヶ月からじわじわと検索量が増え、「大会開催1週間前」に圧倒的な検索の山がきて、次に「大会のエントリーの時期」、直近だと「来年の大会開催発表の時期」がトレンドボリュームとして読めるのかと。
ちなみに他の大会「ハセツネ(黄色)」「トランスジャパン(赤色)」との比較(「UTMF(青色)」)をしてみると、大会の歴史が見えてきる。20年以上も前から開催をしているハセツネと、NHKなどで放送されて一気に有名になったUTMF。そして、年々注目度が高まりつつあるトランスジャパン。メディアの力の強さを証明している。
・まとめ
Googleトレンドを使うことにより(主に)ランナーのWEB検索のニーズは調べることはできた。ただ、「走るものランナーとして」「WEB業界として」気になることは本当に「トレイルランナー」の「本質ニーズ」にはトレランのWEB業界は追いついていない気がすること。
例えば「トレイルランニング シューズ」で調べてみても、ユーザーは
・シューズの相場は?
・ランニング シューズとの違いは何?
・トレイルランニングシューズってそもそも何?
など多種多様。現状は「トレイルランニングシューズ◯◯選」みたいなものが多く、またシューズより他にも必要なもの、本質的にランナーのニーズを提示した情報サイトも少ないのが現状かなと思う。(ジェルとか、安全性とか。)
また各種大会も、自サイトのランナーの検索に合わせるか、自身の大会の目的に合わせた情報(必携品とか、ルールとか)をしかるべきタイミングに掲載することができれば、伝えたい情報とランナーのニーズにマッチして、満足度の高い大会にも成長することができるはず。
市場が急速に成長するだけではなく、その背景・因果関係が見えて来れば、業界としてより良い成長をしていくかな、と思う。
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