「#全部、おんたけのせいだ!」~感謝と意気込み、そして愛~
「走る座禅」
あなたはこの言葉を聞いたことありますか?
おんたけウルトラトレイルといえば、この言葉が、レースを経験したトレイルランナーから一番聞く言葉。日本の100km、100mileのレースでは老舗中の老舗で、数々のトップランナーが経験をした、歴史と伝統のレース。
コースは素晴らしく(景観は変わらず、つまらない林道)、距離表示も素晴らしく(ずれてる)、エイドも最高(に何もない)なので、(生粋の「どM心」を有する)トレイルランナーにはたまらないレース。だから、「一回出ればおなか一杯(≒二度と出るか!)」って思う割には、リピーターも多く、年々参加倍率も高くなり、クリック合戦となっている近年。今年は、さらに難易度も高く、なんとレース1週間前にコース変更!かつ、5日前にコース発表。笑
自身「4年前に初めてウルトラを走った、このおんたけ100km」で、2019年で4年連続でエントリー、そして通算10回目の100km以上のトレイルレースに、またこの記念すべきレースで「苦しめる感謝」と「意気込み」、もはや他レースでは比較にならない「愛」を、まとめたいと思います。
〇苦しめる感謝
まだ24歳で、トレイルのレースに「ジェルまずいから、果汁グミ」持っていき、疲れたら「遠足のようにパクパク」食べていた(恥ずかしい)頃、漠然と「ウルトラトレイル(=100km以上のトレイル)」への憧れがあり、初めてこのレースに出会った。情熱大陸で、山本健一選手がライトをつけて走っている光景を見て、まるで「甲子園を夢見た小学生が甲子園球場に初めてグラウンドに立つ」ような形で、低すぎる光量80ルーメン(→今は600のNeoR10)のヘッドライトをつけながら、午前0時のスタートを迎えた。
背中に、大量のお菓子&おにぎり&バームクーヘン、絶対に取らないジェル2つ、水は3Lを持ち、前述の高揚した「楽しい楽しい」という気持ちで何も変わらない林道を進む。ただ、そんな何も準備できてないいわゆる「ぺーぺー」にはすぐ洗礼を浴びせていただいて、中盤以降は椅子に座れないぐらい膝が固まる。「何もないからリタイアもできない」し、ただ涙と汗なのか何も分からないけど、とりあえず「しょっぱい水」を舌で舐めながら、気づけば17時間半(制限20時間)くらいかけてゴール。初めて「ウルトラトレイル」をクリアして、感情としては「ポケモンで全クリア」、かつ苦しすぎて「絶対引退する」という心境だった。案の定、次の1週間は歩けなかったくらい、身体がボロボロになってた。
あれから4年たち、気づけばその翌年、翌々年(※災害でキャンセルなった)のおんたけを始め、10近い「100km」のレースをクリアして、今年で10回目のウルトラトレイルのレース。辛くて「絶対出ない」って思うくせに、このレースは全国各地からまるで「夏の大運動会」のように知り合いの選手が出るから、もはや7月3連休は、「おんたけ」という言葉で代名詞ができている感覚まで昇華している。
〇意気込み
今までのリザルトは1000人中、初年度「17時間38分(734位)」、2年目「15時間22分(391位)」、3年目は大会中止。
4年目の今年は背伸びはそこまでしてないけど、「11時間台、総合50位以内、20代で3位以内」を自身のデータベースの予測値と過去のリザルトから設定。ただ、唯一ずっと出ているレース。マレーシアと同じ心境だけど「感謝の想いに対し、成長を結果で示す」ために、毎年エントリーをして、戦います。
〇愛
人生には「ターニングポイント」というものが必ずあり、自分自身の「トレイル」のカテゴリにおいては、このレース(と2018,19年のマレーシア)はそれに該当する。自身のトレイルでの「初めてのウルトラ」のマジで苦しい経験させてくれて「10回目」の「アニバーサリー」をくれるのだから。トレイルを始めていろいろ経験をし、QOLは向上、人生感も20代の自分なりに確立ができてきた。
「#ぜんぶ、おんたけのせいだ」はこの世界にのめりこませていただいた率直に「感謝」でもあり、今までも毎年、そしてこれからも毎年で続け、「親に自分の成長を見てもらう場」に近い感覚として、過去の自分を超えるための場だから、「愛」なんだと思う。その「愛」があるから、最高のパフォーマンスを「結果」という分かりやすいもので伝えたい。ありがとう、このレースへ。そして100km超というトレイルのカテゴリにのめり込ませてもらって。すごく生活も整え、練習もしてきて、自分とも見つめ合い、その上で成長もしてきたから、この想いを凌駕するくらい苦しい環境を提示していただき、それを超え、2019もフィニッシュでオールアウトさせていただきます。
今年で結果を出し(来季の100mileの出場資格)、次の365日死ぬほど準備して、「2020年の、おんたけ100mileで表彰台」に乗り、「30代は日本で代表するランナーになる飛躍の年代」にしますので、出走者1000人の仲間と共に、この10回目の100km出場のアニバーサリーを、どうぞよろしくお願いいたします。そして、平成の世代が、未来を引っ張っていける、そんな世界を作るために。
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