上期の26週での戦いで芽生えた「デュアルキャリア」という生き方
月次の振り返りをする中で、ちょうど上期が終わったのもあり、その総括を行う中で、ふと気付いた「1年間=52週」という等式。普通に考えたら当たり前の数字だけど、週次でトレーニングを回している中で「年間で50回ちょい」でPDCAを回して、成長→結果を出さなきゃいけないんだ、、という思ったより少ない数字。だからこそ、このタイミングで、2019年の上期の「26週」を通じての戦況やプロセスから何を気づき、その成長を経て見えた生き方、。そして、どう下期の26週を過ごすか?ということを考えたいと思う。
◯上期の戦況の総括
年間を通じ、12月〜2月をアルペンスキー、3月〜11月をトレイルにシーズンを振っており、合間の休息期間を除くと「52週全てシーズン」というような年間スケジュール。上期は、両者が混在する感覚的にも、体づくり的にも忙しいシーズンだった。
アルペンスキーは、11回目の出場となった「くしろさっぽろ国体」へピークを持ってきて、トレーニング、またそれ以上にその下の世代の引き上げの立場を全うした、個人というより組織としての戦い(個人結果はボロボロ。泣)。所属する県にも、今後に向けても良い兆しがあったシーズンだった。(環境整備面の課題は多いけど)
スキーシーズンが2月下旬で終わり、休息期間を経て、トレイルのシーズンへ。明確にやることを決めて、心拍数や補給、日常生活にターゲットを置き、今季の定量目標も立て各々のレースへアタック。自己評価にもある通り「KOREA50kの6位」が個人的には結果も含めて、初めてプロセスと結果が合致したレースでベストだと思う。(嬉しくて死ぬほど分析した。笑)
◯「デュアルキャリア」という生き方
この上期は、今までより圧倒的に戦績が良い(通算で上位率10%を切ったことは1回しかない)。その原点には「デュアルキャリア」という生き方が強く芽生えたことが、一番成長の源だと思う。
「デュアルキャリア」とは、一度競技生活を引退したら、次へのキャリアへ、、というアスリートあるあるの「セカンドキャリア」とは違い、仕事と競技の両立をベースに相乗効果を与え、キャリアを積み重ねていくというキャリアの描きかた。平成26年にもスポーツ庁がレポートも出している、結構新しい概念のキャリアの考え方。(NCAAの議論も絡めてどうぞ。)
成長するには、「練習量を増やし」→「質へ転化する」が一番なのだけど、フルタイムで働く以上、出張、懇親会、突発的な仕事など、コントロールができないもの。環境的にも転職したタイミングと被り、なかなか難しい上期のシーズンだった。
でも、やるからには成長したい、結果を出したい。そんな中、生産性の高いトレーニングの基礎の思考を調べている時に、「デュアルキャリア」という言葉へ行き着き、未知の多次元的な社会の関係ベクトルが生じる中で、最大限の練習量の収束した範囲を見出し「トレーニング量を増やさない中での競技能力向上」を目指すことにした。達成する上で、自己分析を徹底し、知見を増やし、24時間の使い方を変えて、その範囲で向上を目指せたことは、一定の評価ができる上期だった。目指すだけでなく、アウトプットを通して、暗黙知が多いトレイルの世界で形式知化できたことは自分の財産になったと思う。
また、年間のレース計画から、週次まで落とし込むにあたり、TrainingPeaksは鳥の目虫の目の両方でトレーニングを見ることができる。特に週単位で捉えることは結構自分にも合っていて、丁度良い負荷を自分にもかかっている。まだ使用法は確立しきれてはいないので、今期で、そこを確立したい。
◯下期の26週の戦い方と意気込み
上期同様に、次の26週間という期間で6-7のレースがある予定。上期の「走れるレース」中心から、下期は「山岳系のレース」が多くあるシーズン。7月のOntake100kmが終わり8月〜9月の暑い夏の鍛練期を超えて、下期のメインレースで勝負をかけることになる。レースもITRAの5ptレース(=国際規格の難易度の指標)がメインになるため、上期の4ptに比べ、難易度は上がるけど、トレイル1本に集中できるので、上期のレースでの課題項目を潰しながら、攻めていきたい。
大学を卒業して、一緒に体育会で汗をかいていて、その後引退した人材が「酒」「タバコ」でブクブク太って、「現役時代はな〜」って言っている言葉はあんまりカッコよくない(と個人的に思う)。だからこそ、「引退したらセカンドキャリア?」という言葉は自分自身あんまり好きではないし、その反骨心に対しロールモデルとなれるよう、自分なりにも「デュアルキャリア」というキャリア形成に取り組んで、カッコ良い大人になっていきたい。
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