ビリの経験からもらったもの
9月は涼しくなり、秋のトレイルの季節。海外ではUTMBを皮切りに、国内では毎週のように10月中旬までビックレースが繰り広げられるシーズン。チームメイトや知り合いの選手のリザルトチェックに終われ、「喜び」と同時に「焦り」や次のレースへの「不安」も正直感じてしまう、そんな季節。自分自身のレースは1週間後の韓国遠征、そんな時に、
あなたはビリになったことがありますか?
ーはい、あります。
ふとFacebookの思い出の投稿から出てきたのが、制限時間にかかり、コースの1/3しか進むことを許されず、スイーパーに追い込まれた2017年上州武尊129km(D+9,200m)のレース。忘れられない経験であり、原因は圧倒的経験&実力不足。(*写真は、もはや諦めて観光写真になったシーン)
そのころ、自分がまだゴールすれすれでもがいていたからこそ活きている、仲間への「感謝」の思いをまとめたい。
◯時間の許す限り、仲間のゴールは見届けたい
先にゴールをした者として、
時間の許す限り、最後の最後のランナーまで声援を続けること。
これは、今季ずっと継続をしている。(よってレンタカーギリギリになることもしばしば)
今では、上位3%程度でゴールできているけど、元々陸上なんてやってきてない(アルペンスキーヤー)ので、トレイルや100kmマラソンを始めた当初なんて、制限時間ギリギリのほぼ最後尾(男女混合で)。
*代表例*
-2013年伊豆大島100km→160人中156位
-2015年道志村42km→458人中425位
- 2016年 UTMJ55km→138人中118位
そんな時忘れられないのが、上位の選手から「ナイスラン」と応援され・「よく頑張った」と言われ、祝福の握手されたこと。時には、車で逆走して応援に来てくれることも。すごくパワーになったことを忘れられず、成績が伸び始めた今は、ギリッギリの時間まで一緒に走った仲間として「感謝の思い」を持って、最後まで声援をかけることを大切にしている。
◯ビリの経験を忘れずに、伸び続けたい
トレイルの領域は年々進化をしており、以前はチャレンジングだった100mile(168km)の世界はもはや戦略的にいかに「早く」そして「強く」乗り切るか?という世界へ。トップランナーの中にも元箱根や実業団ランナーの人もで始めた世界。家族の大黒柱として、またビジネスマンとして、彼らとどうやったら張り合えるだけの「成長角度を持てるか?」ということを考える楽しく、夢のある世界。
成績が上がると、天狗になる。絶対にそんな選手は足元をすくわれる。レースは、仲間がいるから成り立つ。コースを整備して、エイドを設営してくれる方がいるから成り立つ。全てへの感謝を忘れない、そんな選手で「ありつづけたい」。
◯次節・韓国UTGJに向けて
あと、5日後にはスタートライン。UTGJ100km(D+5,790m)。国内のチームメイト、仲間の活躍がすごく刺激になります。そして練習足りてるかな?と不安にもなります。
そんな時にコーチをつけているのは、かなりプラスに働いており、どうしても「オーバートレーニング」に陥りそうなこの時期に客観的に「コントロール」していただいている。(本当に感謝)
さて、28歳最後の試合だ。最低でも5位。優勝も狙えなくない。最後の最後まで、調整、風邪ひかないように、がんばろう。
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