靭帯断裂から、何を見据え、どう動くか。
前十字靭帯再建の手術をしてから、1ヶ月。
初めての手術は、コンフォートゾーンを思いっきり超えて、パニックゾーンのスレスレだったけど、非常に良い経験でした。いろんな気づきを通しながら、リハビリチームの担当PT(理学療法士)とトレーナーの方々と「復活へのロードマップ」を作る中で見えてきたことをまとめたいと思います。
◯長い距離を走るという行為の因数分解
長い距離のトレイルは「走る」だけで戦えないということを理解し出し、19年からいろいろ手を出してきた各種トレーニング。「断片的」には分かっていても、実はそこを組み合わせて戦略は組めていなかった。そんな状態だったので、この怪我したタイミングで、プロのメンバーを巻き込み、ロードマップを描いてみました。
「走る」という行為を分析するにあたり、ランナー以外のトレーナーの方と話をするので「車」に例えて分解をしてみました。議論をしていく中で、今まで重要視をしていた「筋力」や「心肺」だけではなく、見えてきたのが「効率化」と「ロス削減」の分野。※いずれ細かくまとめます。
・効率化
→強化のセクションで作ったパワーをいかに「推進力」に変換できるか?そのために、身体の変換ポイントはもちろんのこと、思考でも的確な判断をもとにパフォーマンスに落とし込みたいと思います。
・ロス削減
→強化した「パワー」を「推進力」に変換を行う視点とは逆の、ロスの動き。ここの削減も同時に目指していきます。具体的には、軸やフォームなどのブレによる筋疲労・身体へのダメージを無くすことがターゲットです。
◯細かい数値目標をクリアして強くなる
トレーニング管理については、従来通りTrainingPeaks管理を行います。その中で12月の復帰目標に向けて「リハビリ期→データ取得期→トレーニング期」に分けて、期間分け(ピリオダイゼーション)を行います。できることが限られるため、各期で区分けしたロードマップのKPIを超えに行きます。
※リハビリ状況で読めないことが多いので各期でKPIの軌道修正は行います。
睡眠、食生活も目標数字(月間の達成率)を立て、体質改善やリカバリー面へのアプローチを行います。リハビリ期でしっかりと数値を取り、9月頃に予定をしている実際にAeT値などの測定で脂質燃焼率などでどのくらい結果が出せるか?アプローチを試みる予定です。
食生活は、PFCのバランス(炭水化物・タンパク質・脂質)の比率、また衰えた筋肉の復活のために、タンパク質を「体重×1.8g」をKPIとして設定します。あとは、炭水化物をGI値を意識、脂質はn-3や9中心で、基本は食物から摂取すること(かつ時短)を意識して動きます。※また別途まとめます。
◯ここまで分解した目的
ー焦りー
復活を目指す中で一番気をつけなきゃいけないこと。その対策のヒントから出てきたのが、他者を気にせず、絶対評価だけでフロー状態に陥ること。
①雑念が入らず、その事に没頭できる。
②目標が明確である。
③目標がギリギリ達成できるかどうかのレベルに設定されている。
④目標に対する自分の現在地が頻繁にフィードバックが得られる。
「復活」という漠然とした途方も無い先のことだけだと、いろんなところに目が行ってしまう。自分だけと向き合って動き続けたい。これが「ここまで分解した目的」。
大きなゴール「かっこ良い大人になる」というところから、目標を中期・短期で数値化し、リハビリのゴールを決め、月次・週次の数値目標へブレイクダウン。それと、今の状況を俯瞰して見て、今できること・やるべきことに集中する。この復活を通して、このフローを確立できるチャンスのタイミング。
目標は絶対評価で可視化できる数値でパフォーマンス向上へ。楽しく、まっすぐ、常に前を向いていきたいと思います。
追伸:ある日突然「ドレッシングいらない」「質の良いタンパク質・脂質」など連呼する自分に付き合ってくれる家族は本当に感謝しかないです。(結果でお返しします)
0コメント