コーチング(受けるほう)のすすめ

2019年は、前にもまとめた通り、海外のレース入賞やITRAスコアも1.5倍くらいビューンって伸びた年。2年前には120kmのレースを40kmで関門を時間outするレベルだった中、大きな成長の糧となった”オンラインコーチング”。今回はコーチングを受けるまでの過程と、そこまでの思考の変化をを“コーチングを受けるサイド”の観点でまとめてみました。


◯コーチングを受けるまでの悩み

2019年は最初のKOREA50kで6位に入り、自身初の1桁順位という出来過ぎのシーズンイン。実はその3ヶ月ぐらい前から、栄養学やトレーニングに関する本を読み漁って、いろいろ「パズルのように」はめこんで、戦略を立ててみたらうまくいった(だけ)。

すぐに調子に乗る性格。

分析やインプットが楽しくなりどんどん“そちら”へ時間をかけ、練習で試す一方で、結果はKOREA50kを超える数字は出ない。なかなかシーズン前半は苦戦したな、と思います。

インプットの時間が多くても、トレーニングに最適な時間を費やさないと強くならない。

誰でもわかる、意味自明の解。


決して“インプットを否定するわけではない(色んな知識覚えた)”けど、ある時にふと1週間の時間を分析してみると、「トレーニング(練習)<トレーニング(勉強)の時間」となる。

それもそのはずで、まだ歴史の浅いトレイルの領域では、様々なトレーニング手法が乱立しており、決まった理論は存在しない。調べれば調べるほど、呪縛にハマっていくようで、論文を読み出すと「分からない単語を調べるトレーニング」まで始まる。(左の論文集は、すごく読み解くのが難しかった)



◯コーチングを受ける際の判断基準とオンラインコーチング

結構単純で、迷っていたトレーニング手法(計画)を提示してもらい、その分の時間トレーニングやリカバリーに充てる。要は成長するための、トレーニング時間の最適化が最大の目的。

投資判断も結構簡単で、今までトレーニングのための「準備」「振り返り」の時間(工数)を算出し、そこに時給(ざっくり1000円〜2000円)を掛け合わせて、その分でもとを取れるかどうか?※ちなみに自分自身だと簡単にもとは取れる計算に。。笑

トレイルランニングの業界では、Training Peaksなど可視化ツールが多くなるので、そのデータをもとに、その人のゴールに合わせたオンラインでのコーチングが出始めている。(値段も1.5〜3万円程度)。結局前述の自分自身のニーズを伝えて、teamrunrunの藤岡さんにコーチングを19年の夏すぎからお願いすることにしました。

ランニング・コーチ始めました | パシフィック・ノースウェスト通信

さてさて、このたび、コーチとランナーをつなぐサービス「Team RunRun」でランニング・コーチをさせてもらうことになりました。 これまでにもコーチをしてくれないかという話はあったものの、自分が割ける時間を考えると躊躇していたのですが、そんな折、以前からの知り合いでフルタイムのコーチでもあるマット・ウルバンスキーから「事務的な部分はうちがやるので、マサズミはコーチングに専念できるから、やってみないか」という話をもらい、トントン拍子で今回の運びになりました。 Team RunRunを通じて、ランナーは初心者から上級者まで、距離の長短やロード・トラック・トレイルかに関わらず、世界中どこからでもオンラインで、あるいは実地でコーチングを受けることが出来ます。コーチ陣には世界陸上のマラソンやウルトラ・トレイル世界選手権の出場経験者など素晴らしい方々が揃っています。 私の知識やこれまでの経験を動員して皆さんのゴールを一緒に達成できればと思っていますので、もしご興味がある方はいれば、Team RunRunのこちらのコンタクトフォームから気軽に問い合わせください。このブログのコメント欄や私のツイッターアカウントまで質問いただいても結構です。 以下は私のコーチ・プロフィールの日本語訳です。ご参考まで。 Photo: Paul Nelson 専門分野 ウルトラ・トレイルとロード・マラソンです。これまで培った経験をベースに、初心者の方でも、ステップアップしてより速く走りたい方でも、各々のゴールを達成するために、楽しく一緒に取り組んでいきたいと思います。 理念 走ることは人に本来備わっていてそれ自体楽しいものですが、そこからもう一歩踏み出して走りを向上させることで、さらに楽しむことができるはずです。 ランナーは一人ひとり違います。また同じランナーでも時期やゴールによって異なるアプローチが必要になります。私がコーチングするに当たっては、以下の観点から状況に合わせてベストな道筋を探していこうとおもいます。 ピリオダイゼーションによりトレーニングをフェーズ分けし、ゴールへ向けて徐々に・段階的に能力を向上する。 強度と練習量のバランスを取りながら、弱点を克服し、長所を伸ばす。 休養と回復により、怪我を予防し、継続的に走れるようにする。

Mountain Martial Arts(マウンテンマーシャルアーツ)公式サイト

◯コーチングを受けてどうなったか?

日々の時間の使い方が変わりました。今まで、自身のメニュー作成やインプットに捧げていた時間を自分自身注力をしたのは、「ルーティン化」「感覚の言語化」すること。心拍数や足の回転数はあくまでも数字。その数字に対しどう感じるか?ということをコーチへアウトプット。ここに対し、フィードバックをもらう。

最大のメリットは、今までの”P”に時間をかけ、Cが薄いPDCAのサイクルが、PとCはアウトソーシングして、DとAの「実働する」というところに重点的にトライできること。できること。かなと思います。

そのサイクルが結果的にハマったのが、UTGJ100km@韓国5位入賞。に繋がったと思います。(この時は、レース展開とかも相談していたなぁ)

ちなみに、インプットも闇雲に調べるというより、「うまくいったこと」を形式知かするためのインプットへ変化。「血となり肉となるため」のサイクルへと変化するのは大きな成果かと思います。


◯まとめ

コーチングは、対面orオンライン・集団or個人・月次orチケット制?など手段は無数にある世の中。闇雲に飛びつくのではなく、まずは、「自分自身の目的を明確化すること」。次に「タスク(やること)を可視化すること」

その上で“コーチングを受ける側”としての“依頼事項”を言語化して初めて、コーチングを成果に結びつけるために必要なこと、かなと、19年シーズンを振り返ってまとめてみました。

とにもかくにも、怪我を治して、早く復帰できるように!がんばろう!

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